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スクラッチ debris vehicle


■土台の加工 その1

本体の芯の部分をガンタンクから流用するつもりで切り刻んでみたり、方眼紙で試作しては廃棄したり試行錯誤を経た結果、HGUCガンタンクの構造を参考にプラバンで新造することになりました。
手書きだとサイズ変更等が容易にできないので123D Designというソフトで芯の部分を形にしていきました。
先に現物合わせのキャタピラ土台を形にして、それに合わせて本体土台の形を出していきます。

整形のしやすさを考えて、前1/4と後3/4に分けて組んでいくことにしました。

芯の大部分を占める後3/4から作ります。
1.0ミリプラバンを3枚築層した山形のAパーツを2つ作成。
後で上下を蓋しますが、重ねるプラバンの厚みだけ縮小した0.5ミリプラバン山型A'2枚を山形Aそれぞれのパーツの内側中心に接着します。

(山型A'は後から接着していくプラバンの位置決めのストッパーになります。)


あらかじめ排気マフラーのパイプのサイズに穴を開けた1.0ミリプラバンと穴のない1.0ミリプラバンで箱組していきます。

足場の0.5ミリA'プラバンからずれないように接着剤を流し込みます。




後方マフラー側。









前方。









■土台の加工 その2

排気マフラー固定用の壁を内側に付け足します。
まだぐらつくので後でもう一つ奥にも壁を付けたしました。





1.0ミリプラバンで底に蓋をします。










上部も蓋をしますが、山形になっているので一面ごと角度に合わせて面取りをしてから接着剤を流し込んでいきます。





■土台の加工 その3

前1/4を組んでいきます。
側面は1.0ミリプラバンの3枚築層×2で、同じように内側に足場となる0.5ミリプラバンを貼り込んでいます。

コチラは少し複雑な形をしていますが、スタンドタイプのハンドルが可動する範囲以外は蓋をするのでそのラインになっています。
あ、画像は天地が逆になってますね(^_^;)


後3/4と背中合わせになる面。
これも天地が逆の画像になってます…。








これも正位置じゃなかったり(^_^;)

たぶんわかりやすい面を撮影したかったのだと思われます。





■土台の加工 その4

前パーツと後パーツを合わせてチェック。





残った面にプラバンで蓋をし、前後パーツを接続する為のプラバンを前パーツの方に接着しました。









上からの画像。








下からの画像。







■土台の加工 その5

上面。
0.5ミリプラバンでディティールを追加。








裏面。
同じく0.5ミリプラバンで。










左右にキャタピラがつく土台を作っていきます。





■キャタピラの加工 その1

これも123D Designというソフトで形状決定。

使う転輪とガンタンクのキャタピラの合うサイズに調整していきますので、少々てこずりました。
型紙を起こして合わせながら詰めました。

本体土台より先にサイズを出しておき、それに合わせて本体のサイズを決めていきました。


右から、前輪=ガンタンクのパーツ、その他はAFVキットのジャンクをゲッチュしておいた物からチョイスしました。

ガンタンクのパーツはキャタピラ止めが付いてるパーツを使用します。




ガンタンクのキャタピラと1.0ミリプラバンの外周サイズが合うように。

この画像では前輪側は右向いてます。









転輪中心位置は前輪2つと上部転輪1つがボディを貫通させて反対側の転輪と接続します。

後輪1つの軸はそれぞれ独立させて取り付けるようにしました。


この画像では前輪側は左向き。






前。













後。











■キャタピラの加工 その2

転輪の幅をガンタンクの転輪パーツの幅(キャタピラに合うよう)に揃えます。
中心の隙間も揃えます。





後輪を二個一で接着しますが、隙間が大きく開くので干渉箇所をスライスカットして合わせました。











押し出しピンの後はタガネで削っておきました。

中心の隙間の調整は片方の出っ張りをカットすれば合います。






前輪小はもともと二個一なのでこのまま合わせました。
1.0ミリ真鍮線を通しますが、元の穴が大きかったので1.2ミリの真鍮パイプを重ねました。









中心の隙間を合わせる為、隙間サイズにプラパイプをカットし、冶具で高さを揃えて数を作ります。









■キャタピラの加工 その3

こんな感じに組み合わせることになります。

この転輪、よくわからないままジャンク市で買ったけれど細かく出来てて凄い♪









一番小さい転輪は、ホイルカバーみたいなパーツにプラパイプを接着して作りました。

同じく中心の隙間も揃え、キャタピラの出っ張りが通るかチェックしておきました。








転輪の隙間にキャタピラの出っ張りを通して仮組してチェック。





■キャタピラの加工 その4

両サイドに付ける小さなスプリングタイヤを小さい転輪と同じパーツで作ります。
ホイルカバーの様なパーツとプラパイプです。





プラバンと真鍮線で繋ぎます。












スプリングタイヤの接続パーツをプラバンで作りました。
この辺はほとんど元ネタの乗り物そのままです。




メタルパーツやその他AFVのパーツを盛り込んで数パターン配置を試し、収まりの良いものをチョイスしました。











他にもパーツ同士を組み合わせたり。












最終的にこの配置に決定しました。











差色だけでなくもっと塗り分けたらよかったかも〜
(ノД`)













■マフラー周辺の加工 その1

コトブキヤのダクトノズルでマフラー下部にディティールを追加しました。






後輪はボディを貫通せずに転輪を取付けることになりますので、強度をあげつつ、ディティールも付けていきます。

大きさを変えた1.0ミリプラバンを2枚重ねて取り付けます。
マフラー側には転輪の裏にあるようなギア調のパーツを入れ込むことにしました。



マフラー回りもプラバン貼ったりして情報量をUP。





■マフラー周辺の加工 その2

マフラーは奥に入り込まないようにストッパーになるプラパイプと重ねます。

いいサイズが無かったので近いサイズのパイプの内側をひたすら削り込んで合わせました。
なかなかに苦行でした(^_^;)



ビルダーズパーツのスパイクパーツを少し削ってマフラーの排出口に。







もう一つ中にプラパイプを通してSPプレートを組み込んで多重にしました。









このアングル、好きだーっ







■スタンドの加工 その1

1.0ミリプラバンを設計したサイズにカットし、Φ4.5ミリ内径2.7ミリのプラパイプを当ててエンボスヒーターで温めながら少しずつ曲げていきました。

3ヶ所にΦ4.5ミリプラパイプを接着し、内径を3.0ミリまで広げておきます。



後で整形するのでパイプ類は接続部以外は長めにカットしてます。

スタンドガードはHGUCギラ・ドーガの盾を流用しますので、干渉するところは削り取りました。

左右のラックはこのまま使います。
後でシュツルムファウストを付属させました。





内径を3.0ミリに広げるのは、3.0ミリプラ棒を軸として差し込んで使用するからです。

ジャストサイズがなかなか無いもので。



■スタンドの加工 その2

盾とスタンドの隙間が広いのでプラ材を足して、補強とディティールを入れていきます。
H鋼プラ材の片方の足を削って合わせました。





下のモールドに沿って高さの微調整も兼ねて1.0ミリプラバン貼ってディティールを重ねておきます。









うえにH鋼を重ねて接着します。
H鋼のサイドにもスジボリを入れたりしてます。

もう一つ下側のプラの上にも箱組を作って接着しました。





スタンドには盾との接続用のプラパイプを2か所取付、ぶれないようにしました。

受側は元キットを削った跡の丸モールドと追加したH鋼に穴を開けて利用しました。







■スタンドの加工 その3

本体に接続する軸を含む3本の3.0ミリプラ棒は、整形して長さをそろえた後、ボルトの様なスリットを入れておきました。



スタンド等の幅は本体接続部の幅より少し小さめに整形し、動かしても擦れがないように調整しました。
少し隙間があるせいでスタンドががたつきますのでΦ4.5ミリのプラパイプをスライスしてワッシャーを作ります。








ワッシャーは2枚用意して、軸の左右に挟んで組みました。
がたつかず、均等に隙間が出来て可動による擦れも防止できました。





■スタンドの加工 その4

盾の裏の目立つピンには丁度いい大きさのハトメを投入。








ハンドルスタンドにも1.0ミリプラバンの箱組を組み込みました。
0.5ミリプラバンで左右の立ち上がりを付けて変化を付けました。






更に0.3ミリプラバンで立ち上がり部分を追加してガード風に。





■スタンドの加工 その5

Φ4.5ミリプラパイプでハンドル部分を取付けて形にしていきます。
プラパイプ同士の間は1.0ミリプラバン×2枚重ねて接着し厚くしました。

TwitterでPPテープがシアノンがついても剥がせるという情報を拝見しましたので、整形しやすくする為にハンドルパイプ上部に貼ってシアノンで隙間を埋めた後、ペリッと剥がして整えていきました。



画像の通り綺麗に剥がせましたので、その後の整形がとても楽でした。









薄いプラパイプが手元になかったので、またまた内側を削る苦行をしました。








削ったプラパイプは斜めにカットし、Φ4.5ミリに被せて使います。

剥がして成型したパーツを再接着し、プラバンを貼り込んでハンドル基部をそれらしく。







■スタンドの加工 その6

ハンドルのキャップを作ります。
ドリルにΦ4.5ミリプラパイプを挟んで削り、細くします。




削って細くした方の穴を0.3ミリプラバンで蓋をし、ハンドルキャップは完成です。
Φ3.0ミリプラ棒を通してキャップを取付けました。



■フットボードの加工

作業に集中しすぎて後半は細かい画像が抜けてしまってますが、全体を組んだ感じはこんな風になりました。

乗り込み部分は3枚にパーツがかれています。

それぞれが数枚の築層でディティールが入っております。
滑り止めのスリットやキャタピラの泥除け等、なんちゃってではありますが組み込んでみました。









■2回のサフチェック

■塗装


本体1→ホワイト(5)30%+ミディアムブルー25%+コバルトブルー25%+パープル(5)20%


本体2→ファントムグレー

本体3→ニュートラルグレー

赤→レッド(1)

ゴールド→スターブライトゴールド

光沢クリアーで全体を保護コート後、すみ入れ、デカール貼り付け

艶消しクリアーでトップコート仕上げ

■スミイレ

フラットブラック+ニュートラルグレー(少量)
ニュートラルグレー+フラットブルー(少量)



■デカール

約6枚使用